antique-appです。
今日は、Pythonを全く触ったことのなかった私を、簡単なRPAもどきを作れるくらいのレベルまで押し上げてくれた本を紹介します。
退屈なことはPythonにやらせようーノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
Pythonといえば、今話題の機械学習に向いている言語として知られています。
私にも、Pythonを使って機械学習の研究をしている友人がいます。
ただし、この本では機械学習のことにはほとんど触れられていません。
あくまで、Pythonに事務処理作業をやらせるために必要な情報を中心に書かれています。
そして、Pythonのインストール方法や基本的な構文から始まり、Excelファイルを操作するopenpyxlモジュールや、マウスとキーボードを自動で操作できるpyautoguiモジュールといった、Pythonに事務処理作業を行わせる上では非常に有用なモジュールの使用方法について、かなりわかりやすく書かれています。
この本の内容をある程度理解することができれば、例えばエクセルのデータを集計して表を作成し、それを取引先にメールするといった、簡単な、しかし自分でやっていては時間のかかる事務処理作業を行うプログラムを、自力で作成できるようになっているはずです。
ちなみに私はこの本を最初から最後までページ順に読むのではなく、辞書的な使い方をしていました。そのため、まだ読んでいないページもあります。笑
私のようなPython初心者の方は、目次を読むだけで、「Pythonってこんなにいろんなことができるんだ」と驚かれると思います。
pyautoguiモジュールはRPAの代替になるのか?
先にも少し触れましたが、この本ではマウスとキーボードを自動で操作できる、pyautoguiモジュールの使い方が書かれています。
そして、今話題になっているRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、人間が行う処理手順を操作画面上から登録しておくことで、ロボット(ソフトウェア)に定型化業務をやらせようという試みです。私は実際に使ったことはありませんが、人間のマウスとキーボードの動きをビデオカメラのように録画して、それを画面上で再現してくれるようです。
私がこの本を書店で見つけたとき、帯にはこのように書いてありました。
「自分で作れるRPA本としても読まれています!」
そこで、中身をパラパラと見て、「おっ、なんかいけそうだな」と思ったので、さっそくpyautoguiモジュールを使って疑似RPAを組んでみたところ、想像以上によく働いてくれました。
今までVBAでは無理なことだと諦めていた、会計ソフトウェアに数字を入力していく作業や、会計ソフトウェアからデータを毎月抜き出してくる作業を、すべて自動化することができたのです。
個人的な意見としては、pyautoguiモジュールで、十分RPAの役割を果たしてくれると思います。そして、自分で画面上の座標をとり、プログラミングしなければいけないという手間はあるものの、RPAの導入・保守に何十万何百万円を払うよりも、ずっと安上がりです。
ちなみに私は、Pythonの知識がゼロの状態から、この本を参考にして、1か月程度で上記のプログラムを作ることができました。 それくらい、ノンプログラマーにもわかりやすく書かれていました。
まとめ
副題にもありますが、Python初心者のノンプログラマーにこそおすすめできる本だと思います。
この本の内容をある程度理解するだけで、業務効率が大幅に上がることは間違いありません。(ある程度というところがポイントです、自分が理解できるところから徐々に自動化していけばいいと思います)
VBAを駆使し、もうこれ以上効率化できないよ!という状態の方も、この本を読めば、さらなる効率化のヒントが得られるかもしれません。
以上、簡単ですがレビューでした!