泥にまみれろよ -素人アプリ開発者のBlog-

プログラミング歴1年のビギナーが、趣味のiOSアプリ開発について綴るブログです。VBAによる事務作業効率化、筋トレ、ファッション等の情報についても発信します。

【感想】プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

読書もそこそこ好きなantique-appです!

数年前までは紙の本しか買っていませんでしたが、今ではほとんど電子書籍で購入するようになりました。

やはり、収納する場所をとらないこと、経年劣化がないこと、持ち運びが容易なことは大きな魅力ですね。

さて、少し前に話題になった本、「プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ」(著者:ポール・ウェイド、訳者:山田雅久)について、遅ればせながらレビューしたいと思います!

日本版のカバーは、グラップラー刃牙などの作品で知られる板垣恵介先生が描きおろししています!(ビスケット・オリバでしょうか?もっとも、彼は作中でヘリコプターに引っ張られるという謎のトレーニングをしていましたが)

 

 

内容

タイトルからわかる通り、人生のほとんどを刑務所の中で過ごしてきた著者が、自重トレーニングの良さをこれでもかと説いた本です。ダンベルやバーベル、プロテインまでもを不要だと言い切り、ただただストイックに自重トレーニングの方法を紹介しています。

とてつもなく厳しい環境であるアメリカの刑務所の中で生き抜くためには、筋トレをして体を大きくするのが最も有効な手段ですが、当然刑務所の中にはまっとうなトレーニング器具もプロテインもありません。したがって、著者は自重トレーニングによって体をとことん鍛えぬくすべを身につけた、、、という導入です。

著者は(1)プッシュアップ(腕立て伏せ)、(2)スクワット、(3)プルアップ(懸垂)、(4)レッグレイズ(ぶら下がって足上げ)、(5)ブリッジ、(6)ハンドスタンド・プッシュアップ(逆立ち腕立て)の6つを自重トレーニングのビッグ6と位置付けていて、これらをマスターすることにより、とてつもなくパワフルな肉体を手に入れることができるとしています。

そして、本書のほとんどのページはこのビッグ6のトレーニング方法に割かれていますが、後述するように、他にもぜひ読んで、心に刻んでいただきたい部分があります。

 

感想

私はこの本を実際に読んでみるまでは、板垣先生のカバーで話題になることを狙った、中身は日本のフィットネス雑誌の特集のような、ヌルいトレーニングしか載っていない本だろうと思っていました。

しかし、違いました。

著者の紹介するビッグ6はそれぞれステップ1~ステップ10まであるのですが、ビッグ6のすべてのステップ10を実行できる人物となると、10万人に1人もいないのではないでしょうか。それくらい難しいです。

例を挙げると、ハンドスタンド・プッシュアップのステップ10では、逆立ちした状態で「片手で」腕立て伏せをすることが求められます。人間じゃねえ、、、

しかし著者は、本書に載っているステップを時間をかけて進めていけば、時間はかかるがいつか必ず6つすべての種目でステップ10ができるようになるため、それを全員目標にしろと言っています。う~ん、鬼コーチ!10年やってもできる気がしないんですが、、、

しかしながら、ステップ1はお年寄りや体の弱い方でもできるような内容で、ステップ10に向かって少しづつ強度を上げていくやり方になるので、すぐにマッチョな体にならなくてもいいから、自宅で自分のペースでトレーニングに取り組みたい!という方にはかなりの良書だと思います。(手っ取り早くマッチョになりたいなら、ジムに行ってガンガンウエイトをやりましょう)

また、著者も言及していましたが、ウエイトトレーニングやケトルベルトレーニングと並行して進めるのもよいでしょう。様々な刺激を与えてやることは筋肉の成長にとても有効です。私も、懸垂や腕立ては普段のトレーニングに取り入れています。

 

特に良かった点

チャプターごとの最後に、作者のコラム的なコーナーがあるのですが、訳者の山田雅久氏の名訳もあり、その内容というか、言葉の重みが凄まじかったです。

特に、最後のコラムが素晴らしかったので、少し引用させていただきます。

~前略~

確かに、監獄に入ったことで失ったものは多い。しかし、体を鍛える時間が、健康と体力、そして、自尊心を取り戻してくれた。ここで1レップ追加し、そこで技術が進歩する。よりハードなエクササイズにステップアップする。論理的であり、意味があった。筋が通っていた。常に前進し、常にコントロールしていた。わたしにとって、これほど特別で魅力的な時間はなかった。わたしが何を言っているか理解したいなら、あなたも本気でトレーニングに取り組む必要がある。トレーニングの世界にすでにいたら、きっといま、大きく頷いているだろう。始めれば、だれもがいつかわかることだ。 

~中略~

 わたしは、誰かと一緒に過ごす時間よりもトレーニングする時間を好む。こんな考えは、若い人には受け入れがたいものかもしれない。しかし、どんな友人よりもエクササイズのほうが多くを与えてくれるからだ。わたしを攻撃したい、わたしから盗みたい、わたしを罵倒したい、わたしに屈辱を味わわせたい。そして、わたしを殺したい。そんなことを考える人たちと、いままで、どれくらい出会ってきただろう?そんな中、トレーニングはいつも良いものだけを与えてくれた。いま思えば、会わないで済むならそうしたい人のために限りない時間を無駄にしてきた。しかし、トレーニングは?わたしは、そこに費やした1秒に至るまで後悔していない。

 

 努力したすべての瞬間、すべての汗の滴が、価値に満ちていたからだ。

*1

 

これほどトレーニーの心情を表した名文はないのではないでしょうか?

特に私は「論理的であり、意味があった。筋が通っていた。常に前進し、常にコントロールしていた。わたしにとって、これほど特別で魅力的な時間はなかった。」の箇所が刺さりました。
筋トレをしているときって、常に成長している実感があるんですよね。もちろん、たまに停滞するときはありますが、年単位で継続できれば必ず成長できているはずです。
ぶっちゃけ、このコラムだけでもこの本を買う価値はあると思います。

 

まとめ

レーニングの内容はもちろん有用ですが、作者のコラムや身の上話などもとてもためになります!

また、刑務所暮らしを経験することになる人はそうそういないでしょうが、「いつでも」「どこでも」「タダで」できる自重筋トレをマスターしておくことは、人生において少なからず役に立つのではないかと思います。

なお、著者は作中でプロテインは必要ないとの意見でしたが、個人的には、プロテインクレアチンなどはむしろ摂取しない理由がない、重要な栄養補助食品だと考えています。

本日は以上です!

それでは。

 


プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

*1:「プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ」より